(飼い主目線からの)犬種紹介 シャイロ・シェパード(1)

シャイロの誕生に貢献した犬たち 

*今日のブログ内の写真はクリックして頂くと拡大で見られます😉

前回のブログでお話ししたように、犬図鑑に載ってる一般的なシャイロ・シェパードの概要と実際のシャイロのサトリが微妙に違うところは過去のブログにも書いてありますでそこは飛ばします。

そんなんで、サトリとシャイロのホームページを作っていた時の資料や、最近の記事から、オリジナルシャイロについてなんぞをご紹介しようかと・・😊

シャイロ・シェパードは、1970年代にドイツ系アメリカ人のティナ・バーバーが熱い情熱から、精魂込めて作り始めた犬種です。かなり秘密裏に行われてたと言う話もあります。

ティナは、アメリカのジャーマン・シェパード(GSD)が小型化され、性格も神経質になり、腰が下がってドイツのシェパードから遠ざかっていくのを残念に思ってました。

彼女が子供の頃にドイツで見た、ヴュルテンベルク州の犬(大きく、骨格が重く、動きがよく、尾の運びも優れている)が、忘れられなくて、自分が本来のGSDよりも更に友好的、大型、家庭的な犬種を作りたいと思ったのです。

そこで、シャイロ誕生への導入部に使われた犬に、アメリカン・ショーライン・ジャーマン・シェパード・ドッグホワイト・ジャーマン・シェパード・ドッグマラミュート(頭文字をとってMAWと呼ばれた)のミックスがいたのです。
今では(MAW)と言う言葉はほとんど聞きません。マラミュートを完全な祖先に持つシャイロはもういないという事でしょう。

当時、「MAW」に対して「Non-MAW」と言われてたのがGSDの血統から生まれたシャイロ・シェパード。サトリの父親のマック(Mac)がそうです。(彼の保存精子を使った子犬が、去年日本で生まれました。)

1997年2月23日 – 2007年4月18日 | 長毛・黒/赤のセーブル 

マックが生まれる6年前にシャイロが誕生したわけですから、かなり初期のシャイロですよね。

シャイロを作るにあたり導入した先祖犬の血を継ぐ犬たちもまだいるので、どんなシェパードがオリジナルに使われたのか見てみましょうか😍

資料は、数あるシャイロ・シェパードの団体からつまみぐいしながらまとめてます!という事を最初に言っておきます。

基礎犬となったのは20頭のGSD。そのうちの14頭が創始者ティナのケンネルにいたアメリカンケンネルクラブの登録犬たち。

その中でもオリジナルシャイロの基礎となった犬たち(現在もこの犬種に影響を及ぼしている初期のシャイロ)の写真を見ながら簡単な説明をつけてお披露目します。

Super Sweet Sabrina

1987年生まれ

Don Bakerと言う人が繁殖しました。GSDとして登録されてはいるものの、どうもサルプラニナック(護畜犬)の血統が10%ほど入っているそうです。だから、GSDの♀️にしては大きかったみたいです。
シャイロ誕生には大いに貢献している1頭て、現代のシャイロの祖先の20%を占めているそうです。前述の、サトリのパパのマックは、このサブリナの娘の孫になります。

Secret Samson-Woo

1986年生まれ

彼は、野球選手でもあったCharles Eisenmannが繁殖した犬でした。
(左)名優 ロンドン (右)Secret Samson-Woo
引退後は犬の繁殖、トレーナーでした。
ご存じの方もいるかと思いますが、アメリカの人気TV番組「The Littlest Hobo」(邦題:名犬ロンドン)のダブルキャストになる犬を作り出していました。(ロンドンの直系ではない)この犬が、前述の「MAW」です。現在は、少ないながらも、シャイロの祖先として血統は残っているそうです。




Hoof Print Orbit

1993年生まれ

彼は、カナダ、オンタリオ州のホワイト・シェパード、Hoot Print犬舎所有の犬で、AKCに登録していました。骨太で大型だったそうです。ホワイト・スイス・シェパードの基礎にもなった血統です。

Trillium Artus Zum Soehrewald

1997年生まれ

「犬種の遺伝子プールに貢献し続けた。彼は、シャイロと言う犬種に高い繁殖能力と自信をもたらし、影響力は拡大するだろう。」

と、言う記事を見ましたが、調べてみたら、確かにサトリのブリーダーに種犬登録されてる犬にもこの血統の犬がいましたし、その他の色々な犬舎の血統書に彼の名前が出ているのにびっくりしました😁

Zion-Heatherly's Chani D'Megan

1999年生まれ

彼女の両親は、AKC登録犬で、どちらも古いシャイロ系統にある犬です。
このChaniの最初の交配がウルフドッグで、その出産後にティナに引き取られたようです。ウルフドッグと交配した事からシャイロはウルフドッグだ!と言う噂もあったそうですが、後世、その筋のちゃんとした所で遺伝子プールを調べてもらったら、純血種のラブラドールに出る狼のDNAマーカー(遺伝型)よりははるかに低かったのでその噂は否定されたそうです。

(Vilk) Zdenek's Vlcak of Zion
2002年生まれ
本犬の写真はありませんでした。

同胎犬(♀)のFea z Ponického dvora

ティナが亡くなる前に選んだ最後のアウトクロス犬で、チェコスロバキアン・ウルフドッグです。元の名前がFerda z Ponického dvora. 血統は何故か公に登録はされてなかったそうですが、彼の血統はしっかり今のシャイロ達にもつながっているそうです。

その他にも何頭か紹介されていましたが、中でもサトリの犬舎:Miracle Shilohs でも名前を見かけた犬がいたので最後に彼を紹介します。

Pinewood Lazarus Comforth Zion


何年生まれかよくわからないのですが、現在のシャイロの祖先である事は間違いありません。

シャイロの団体のひとつ、”The International Shiloh Shepherd Alliance (ISSA)”
が、


を行なっているそうです。ブリーダーでない私は、読んでみてもよくわからないですが、ご興味ある方は、このタイトルをクリックしてみてください。(英語ですが・・・)

今回は、ちょっと専門的な事も入ったシャイロの血統の話になりましたが、次回はもうちょっと取っつきやすい話題で行こうと思います。
ビデオをお見せしたいので、ビデオの編集に少しお時間を頂きたいと思います。

それでは、また・・。



雨の合間に敷地内を探索のエリ








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