日本の土を踏んだシャイロ・シェパード まとめ

 今まで簡単に、ご紹介してきました、「シャイロ・シェパード」(Shiloh Shepherd)

写真はクリックで拡大出来ます。



我が家にいたサトリは、前回ご紹介した、『日本に初めてやって来たBaal』に次ぐ、『日本の地を踏んだシャイロ』だと思います。(2003年来日)

サトリ
いつか忘れたがプロの人に撮ってもらった写真

ドイツ系のアメリカ人ティナ・バーバーがアメリカのジャーマン・シェパードにがっかりして、祖国のジャーマン・シェパードに近づけ、更にフレンドリーで人間が好きなシェパードを作り出そうとしたわけです。

繁殖を重ね、5代目の犬から「シャイロ・シェパード」と言う犬種名を許されたそうで(つまり繁殖に使っていいという事です)、サトリの母犬、テラはその5代目でした。ピカピカのシャイロだったわけです。

改めて、手短にシャイロ・シェパードの概要を【シャイロ・シェパード情報センター】のウェブサイトからご紹介します。(色つきの項目は、サトリと暮らした私の感想をこの後に付け加えてあります。)

<シャイロ・シェパード/Shiloh Shepherd>

原産国:  アメリカ合衆国  

グループ: 牧畜(Herding)
寿 命:  914
カラー: 豊富なカラーバリエーション(ご興味あったらこちら
被 毛: スムース(ショート)&プラッシュ(ロング)
グルーミング:定期的なブラッシング&シャンプーが必要です。

抜け毛: 他の犬種同様、スムースコートはプラッシュコートに比べ、より多いです。
体 高: 71cm以上、67cm以上
体 重: 38 ~ 57kg 
訓練性: 高い、知的だが典型的なお気楽タイプ
活動レベル:日常的な運動が必要
最適な場所:庭に出られる屋内


子供との相性は? はい、早期に社会性を身につけることが必要です。
他のペットが好きですか? はい、早期に社会化する必要があります。
以 上


💓グルーミングは、ブラッシングを週に1度、フルコースでやればシャンプーをする必要はないくらいきれいになります。
サトリには、オレンジXを説明書の分量で水で薄めたものをブラッシングのたびにスプレーしてスリッカー、ピンブラシ、コームを使いましたが、出会う人にはシャンプーをいつもしてるように見えたようです😆
セラピー活動を始めてからは、活動前にシャンプーをするのが規定だったのでしましたが、自慢じゃないけれど、渡米してからは一度もしてません。スカンクにスプレーされた時以外は😂
あまりシャンプーをすると、身体のあぶらが抜けちゃうので、犬の皮膚や毛にもよくないそうです。シャンプーしたかったら月に1度くらいにした方がいいかもしれませんね。
それに、シャンプー好きの犬って少ないけれど、ブラッシングは飼い主さんのそばで、ナデナデされながら、ぬくもりを感じて、気持ちいいので、サトリもブラッシング中、イビキかいて寝てました。今うちにいるキャスもエリも同じです😀犬との絆もしっかり築いてくれる気がしてます。
でも、シャンプーについては、白い毛のシャイロはちょっと違うかもしれませんね😒

💙訓練性については、確かに頭がいいので日常生活に必要なトレーニングは結構早く覚えると思いますが、あまり競技会向きではない気がします。これは、ブリーダーのMさんも言ってました。
サトリは、『K9ゲーム』と言うチームで競う競技会に参加しましたが、単純な事の繰り返しが好きじゃなかったようで「退屈!」と言う態度が見え隠れしたので、レイラと交代したわけです。おやつをもらえるからやってただけみたいです😂

改めて見たこの写真。サトリのボディーランゲージに
やる気があまりないのがわかります😅

セラピー犬や介護犬のトレーニングなんかは向いているかもしれません。人が好きですし。実際に介護犬やセラピー犬の資格を取ってるシャイロがアメリカにはいます。
子犬の頃から子供たちと接する機会を与えれば、小さな子供たちとも仲良くなれます。
サトリは動物介在教育で、小学校へ行くと子供たちは最初は大きくて怖い顔🤣のサトリに身を引いてましたがサトリはおとなしくなされるがままだったので、終わる頃には子供たちはすっかり慣れてくれてました。
お気楽度は、サトリに限ってはなかったですね。いつでも周りを眺めていて、行きつけのドッグランでは自分は遊ばず、ポリスドッグしてましたから😓
でも、シャイロは年月と共に、ティナ・バーバーが当初考えていたような、どこへでも連れていける、いつでも飼い主と一緒にいたい犬種になってるような気がします。
でも、私やサトレラパパはサトリのようなシャイロに又会いたいな、といつも話してますけどね😊

💚最適な場所が、屋内と言うのもわからないではないです。東京に住んでた時は、サトリも家の中にいる事多かったですが、外出も大好きでした。渡米後は、外にいる方が好きだった気がします。そう言う意味で、ドギードアとかがあって、庭へ自由に出入りできる家がいいかもしれませんが、日本ではちょっとそれは難しい条件になりそうですね。

さて、シャイロ・シェパードと暮らす事を検討してる方、しようかと思ってる方、シャイロだけに限らず犬を飼おうと思ってる方に是非望みたい事は、迎えようと思う犬種の候補があったら是非、是非リサーチしてよく検討して欲しいと思います。そして、自分の生活パターンと見比べて下さい。

日本もだと思いますが、アメリカでは630万匹(2022年)の犬猫がシェルターに収容され、半分近くは安楽死にされてます。(そのうち2割弱が平均生後5ヶ月)
放棄される犬は生後18ヶ月(大人になる過程で難しい時期)が多いそうです。
コロナパンデミックが起きた2020年には放棄される数が20%増だったとか。
こう言う事にならないようによく吟味して欲しいです。

犬の図鑑のような所に書いてあるシャイロについての説明を読んだ方は、ジャーマンより飼いやすいと言うように思われるかもしれませんが、ジャーマンよりも大型ですから、子犬の頃の社会化、躾は非常に大事です。手間かかります。パピークラス、基本のトレーニングクラスくらいは通った方がいいと思います。正の強化のみのトレーニングではダメです。いけないことはしっかりと叱る、バランス型トレーニングをして下さい。

晩年になったら、介護が必要になるかもしれません。
超大型だから、覚悟がいると思います。大変です。
心に留めておいて欲しいのは、動物は人間のように苦痛を表に出しません。野生で生きていくには弱みをみせてはいけないからです。
犬も当然同じです。長年一緒に暮らした犬だからこそ、愛犬が辛い思いで生きていればそれがわかるようになります。「もう、頑張らなくていいんだよ。」と見送ってあげる勇気を持つ事も必要になるかもしれません。シャイロは『賢い』『自信に溢れている』犬種です。
それをくれぐれも忘れないで欲しいと切に思います。
何か困ったことがあったら、ブリーダーに相談しましょう。私も、Miracle ShilohsのJanに何回も相談しましたよ。自分でわからない事は、きっとその相談にのれる人を紹介してくれるはずです。

偉そうなこと言ってますが、シャイロ・シェパードと言う犬が素晴らしいので何があってもその迎えた犬が誇り高く、楽しく、ハッピーに生きていける一生であって欲しいと思っているからです。
保健所にいるシャイロ・シェパードなんてあってはいけない事だから。

日本の土を踏んだシャイロ・シェパードをこれで終えたいと思います。
長い間、読んで頂いてありがとうございます。




🙈補足です。
犬は嘘をつかない、と言いますが、サトリは嘘をつくし、人の気持ちを工作してました😧
ホントですよ😊勿論、嘘をつこうとかそう言うつもりはないと思いますが、人の心理をわかってると言うのか😅やっぱりシャイロは賢い犬種と言う結論になる話題3つ

サトレラパパとよく話題にのぼるのが、

<「パパ、疲れたからゆっくり歩いてよ」編>

仕事上、私より早く家に帰りサトリの面倒をみていたサトレラパパがSK公園のランへ連れて行った時の話です。
十分に遊んだし、さぁ、家へ帰ろうという事で、ランを背に公園の出口の方へ歩いていると、サトリは遊び過ぎたのか、足取りが重くちょっと休んでいこうよ・・・と言う感じだったそうです。サトレラパパがランのそばのベンチまで戻ろうと方向転換した途端、サトリはシャキッとして、サトレラパパの先頭をたってランへ戻ろうとしたらしいです。
サトレラパパは、面白おかしくその時のサトリの様子を話してくれましたが、まんまとサトリの疲れた足取りに騙された、と言ってました😆

<「ちょっとだけよ」編>

日本に住んでた時は、勿論日本家屋に住んでるわけで、畳の部屋が2部屋ありました。

賃貸だから、なるべくきれいに使わないといけないといつも心がけていたんです。
だから、レイラはいいとしても超大型犬のサトリは、基本、畳の部屋には入れませんでしたが、私たちが集う部屋は一部に敷物を敷いてあげてそこは🆗,と言う事で。
『シャイロは賢い』ので、サトリは境界線を守っていました。寝室にしていた部屋だけはレイラだけOKでした。
サトリは羨ましそうで敷居に前足の先だけのせてました。その姿が可愛いので、そのくらいならいいだろうと思って何も言わなかったのですが、ある日、サトレラパパが
「サトリ、段々中に入って来てるよ❗❗」
と叫んでたので、見たら、なんと足先だけでなく前足2本がしっかり畳の領域まできてました。
私はすでに退職して、犬の事で飛び回ってた時でサトリの『ジワジワ作戦』に気つかなかったんでしょう。サトレラパパは武道の稽古で夜にしか犬たちに会わないからサトリのジワジワ作戦にすぐ気づいたんですね😅
サトリにしてやられた感じでした😵 
サトリに言わせれば

”ママ、甘いから🤪” 

でしょうか?

さて、最後のエピソードは

<「一緒の散歩は楽しいよね😛」編>

南オレゴンに移住してから、サトリは敷地内はまったくのフリーでした。
鹿を見つければ追いかける、夜に私たちが帰って来るとゲートのそばの藪の中から出迎えてくれたり。
カンガルドッグのペーハが来てからは2頭で走り回って遊んでました。
ペーハは時々逃走したので、姿が見えない時は、呼び戻しをしなくてはなりませんでした。
ある日、いつもの様に呼び戻しをしたら、森の中から出てきたペーハが遠目にもわかるくらいに血だらけ!!😱
びっくりの気持ちが数秒後に、即、まさかどこかで悪さをしてきたんじゃ、と言う不安に変わりました。サトリを呼んだらサトリは家のそばにいて、とにかくサトレラパパに報告しなくちゃと部屋の中に入ったわけです。
ママ呼んだぁ~?

サトレラパパと外に出た時にはサトリもペーハもいませんでしたが、呼んだらすぐ戻ってきたので、又その場所にすぐ行こうとするだろうからついていけばいい、と言うサトレラパパの言葉で、2頭の犬と森の中へ入ってみました。2頭は臭いを嗅ぎながら歩き回って歩いてましたが、それらしい現場はなく、とりあえず家へ戻ることにしたんです。2頭はトロトロ私たちの後をついてきました。
そしたら!!
2頭が私たちを連れて行った方向と真逆に、若い鹿の亡骸が・・・。

「サトリ~~!!」😱
「ペーハ~~!!」😱

とサトレラパパと顔を見合わせましたよ。2頭はいかにも現場へいくような感じで鹿と反対の方へ私たちを連れて行ったんです。戻ってくるときは足取り遅く、まるで、私たちに鹿を発見されたくないような態度。
偶然なのか考え過ぎなのか・・・🙄
結局、何があったのかはわかりませんが、若い鹿だったので足の速いペーハが追いかけて仕留めたのではないか・・・と言う推測です。

まずは内臓から食事中のサトリ
近づこうとするペーハに睨みをきかせる姿に
祖先の狼が重なりました🤔

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