狼再導入の際には『護畜犬』も必要?(1)

 狼再導入の話は、全くなくなったわけでもなく今も日本オオカミ協会は、頻繁にあちこちでセミナーを催しているようですし、土台さえ出来ればその提案を受け入れようと思っている地域もあるのかな?と言う印象です。
導入の候補に挙がっているチョウセンオオカミはアメリカの種より小型なので、 大型犬を飼えばそれでいいじゃないか、と思う人も多いと思うのですが、家畜を守る目的にはふさわしくありません。

アメリカでも、狼(野生動物・猛禽類)からいかに家畜を守るか、と言うのは大きな問題でその捕食者たちと共生をしていく事を前向きに考えている農場主や牧場主も大勢います。
その役に買っているのが、護畜犬(略LGD)です。日本でもこれは可能じゃないのかな?と思ってます。LGDについては、以前ブログにも書きました


『Farm Dogs』
で、今日はどんな犬種がいるのかのご紹介をしてみます。
日本では馴染みのないものが多いと思いますが、なかなか興味深い犬種もいますよ。

写真と犬種の紹介は、 http://www.dogbreedslist.info/  のサイトや、アメリカカンガル犬クラブの会長であり、護畜犬に関しての良きアドバイザーでもある Jan Dohner が出版した 『Farm Dogs』から参照させてもらいました。



           日本でもよく聞く名前の

グレート・ピレニーズ
 Great pyrenees


 アメリカに1970年代に護畜犬として初めて使われ始めたそうなので、アメリカにはピレニーズのミックスを沢山見かけます。なので、うちのキャスもよくピレニーズのミックスと間違われます。私が日本で一番最初に会ったのは、何かのイベントでペットサークルの中にいた2頭。
サークルを飛び越えんばかりに吠えていて怖かった😟
でも、犬仲間のピレニーズの『ハク』君はサトリと同い年で他の子とも仲良しでいい子だった。
それから、サトリの散歩コースにある家に、ピレニーズの子犬を見かけるようになって、人懐こい子てサトリの臭いを嗅いだり、私たちになでなでされて喜んでたけれど、久々に成犬になった彼女は、その家の屋上と庭を行き来していていつでも吠えてる子になっていた😟


次は、日本ではあまり聞かないけれど、一時流行った、色々な犬種を展示していたテーマパークみたいな所では飼育されてました。今、日本に何頭いるのかわからないけれど、私の友人が1頭牝を飼ってるんで1頭はいます。

アナトリアン・シェパード
Anatolian Shepherd Dog
トルコ原産の古い犬種で、毛色もマークのパターンも様々。アメリカではグレートピレニーズとアナトリアンのミックスも結構よく聞きます。ピレニーズと同じで、社会化をちゃんとすれば人にもよく懐くのでファミリードッグとして飼ってる人もいます。(私の友人のように😊)
色々な人の話を聞いていると、性質的にもピレニーズより子供や小動物が好きでもある気がします。

カンガル
Kangal Dog
ペーハ 3歳
アナトリアンと同じトルコ原産の古い歴史を持つ犬種。アナトリアンととても似ているのですが、特徴は耳と顔が黒く、毛色もアナトリアンのように色々なタイプではなく、ブリンドルやマークのあるものはカンガル犬とは認められていません。トルコのSivasが原産です。
日本には今はいないと思います。うちにいたペーハは、とても人懐っこくて友人が来た時は必ずと言っていいくらい挨拶していました。
今は、私たちの知人のヤギの牧場で山羊番をしているのですが、去年、牧場に来た狼を追い返し大活躍してくれたようです。甘えん坊ですが、いざとなると頼りになります。

アクバシュ
Akbash Dog
これもトルコ原産の護畜犬。上記のアナトリアンやカンガルよりも犬に対しての攻撃性が強く、都会向きの犬ではありません。アメリカではLGD犬種としてピレニーズやアナトリアンに次ぐ有名な護畜犬です。飼っている人を直接知らないのですが、友人の友人なんかがやっぱり家畜番として飼っているようです。ペットとしてはあまり聞かないかな?

セントラル・アジアン・シェパード 
Central Asian Shepherd Dog
modernmolosser.comより
古代犬種で、最古のマスチフ種とも言われている。熊や狼から家畜を守るのに、とてもパワフルで、警戒心も強く普通の人では扱えない犬種だったそうですが、20世紀に入ってからショー用、ペット用でも繁殖されるようになり、飼い主にはとても従順なのでオビディエンスとかも出来る珍しいLGD犬種です。ハイキングや散歩のお供にはうってつけとか・・。
日本でも飼っている方いるようですから、どこかで会えるかもしれませんね。

コーカシアン・シェパード
Cauacasian Shepherd Dog

ロシアの護畜犬。とても縄張り意識が強く、犬に対しての攻撃性も強い。LGD犬種としては捕食本能も強いようで、小さい動物や鳥類とのトラブルも免れないです。
飼い主や家族にはよくなつくけれど、強い飼い主でないと暴走して危険なことが起こる可能性は大。
日本にいる時に、人からの話ですが、この犬種を飼ってる人が、散歩に行くのはいつも人や犬のいない夜だった、と聞いたことがあります。でも、トレーニングしやすいと書いてあるので、しっかりとトレーニングをしていればある程度は抑えられたのではと思うのですがどうでしょう?
いずれにしても、都会ではやめた方がよさそうですね。

今回は、この辺で・・・・

次回は、ヨーロッパ原産の護畜犬に焦点置いてご紹介してみようと思ってます。
うちの、キャスもその中に入ってます😉

💕うちの3月生まれです💕
ターニャキャス


コメント

このブログの人気の投稿

シャイロ・シェパードファン集合!!

日本の土を踏んだシャイロ・シェパード まとめ