飼い主目線の犬種紹介 シャイロシェパード(2)

 <シャイロ・シェパード>サトリ

犬図鑑に載った時(撮影:"Photo Works Terra" 木寺良三氏)

私たち二人の生活に入って来たシャイロ、サトリ

に、

ついて書こうと思ったけど思い返せば。サトリの話はもう、数知れないくらいブログに書いてきました。(しかも、同じような事を😂)もう、この世にいないので、当然、目新しい話題は何もないですしね。

そこで、フト思いついた💡💡💡のは、実際にこの犬種を飼っている友人たちがいるわけなので、その中の5人の方(日本人4人、アメリカ人1人)たちに、アンケートを書いてもらうのはどうだろうか、ということです。
アメリカのシャイロオーナーたちのコメントを読んだり、犬図鑑っぽい記事を見てると、「今のシャイロってみんなこんななのかな?」と言う好奇心も湧きました。

と、言うのもこのブログを読んでる方はおわかりのように、サトリはかなり手強い犬でしたから😅
その理由は、サトリがMAWと言うタイプの、5代目のシャイロだったからなのか。

*当時(2000年初期)は「シャイロシェパード」として繁殖出来る犬は、オリジナルから数えて4代目の犬からでした。だから、サトリはまだまだオリジナルに使われた犬たちの血が濃く入っていただろう、とも推測出来ます。


5人の皆さん、快く回答してくれました。ありがとうございます🙆

Q & A方式でご紹介しようと思います。果たして、シャイロ・シェパードはネットや犬図鑑に書いてあるような犬種なのかどうか・・・😁

5人様のお名前は、単にアルファベットにさせて頂きました。

Aさんは2頭      8ヶ月(♂️)、10歳(♂️)
Bさんも2頭      9歳(♂️)11歳(♀️)
Cさんは3頭      4歳(♀️)3歳(♀️)8ヶ月(♀️)  
Dさんは1頭      2歳(♂️)
Eさんも1頭      7歳(♂️)    

質問は簡単に6問です!

1. ”Gentle Giant”(優しい巨人)とも言われるが、子供のいる家庭にも向いてるのか。

  Aさん:社会化教育と躾をしっかりやれば向いていると思う。
  Bさん:遊ぶのが好きだし、うちの子供たちが耳をひっぱろうが、尻尾をつかもうが、
      気に入りの物を奪おうが忍耐力があり、絶対に噛まないけれど、よその子に対
      しては攻撃性が出るかもしれない。
                  日本の住宅事情等々で家庭向きかと言うと、決して飼いやすい犬種ではないと
      思う。
  Cさん:若い犬でものんびりタイプなのでいいのではないか。体臭も少ない気がする。
       無駄吠えもほとんどしない。
  Dさん:子供の理不尽な行動に対して忍耐力はある。
  Eさん:一般的に言って素晴らしい家庭犬だと思うが、それは犬個々のパーソナリティー
       によると思う。うちの犬はソフトな性格で言う事ないが、支配性がある性格だと
       どうなんだろうか。


2. 大型犬飼育初心者でも飼えるのか?

  Aさん:犬種についての下調べをよくやり、老犬になった時の介護の心構えも必要。
  Bさん:初心者はやっぱりゴールデンだと思う。
  Cさん:プロについて家庭犬としてのトレーニングをやるべきだ。
  Dさん:やはり初心者にはゴールデンを薦めます。シェパードを飼いたい初心者なら自
        信を持ってシャイロを薦めます。
  Eさん:前述したのと重なるが、犬の気質がキーポイントと言えるでしょう。しかも、シ
       ャイロはとても大きく力強いという事を考慮すべきと思う。

3.社交性は?

  Aさん:多くがフレンドリー。
  Bさん:他人に尻尾を振って行く愛想の良さはないが、挨拶には行く。しかし、決して
       スーパーフレンドリーとは言えない。他の犬や人に危害を加える可能性はあるの
       でよその子供が家に来る時にはフリーにはしない。
  Cさん:うちの3頭のうち、2頭(4歳と8ヶ月)は社交的で、他の犬とも問題なくかかわ
       れる。もう1頭(3歳)は、過去に知人が抱いていた小型犬に突然噛みついたこ 
                 とがあり、どちらかと言うとシャイなので他人、他犬とは距離を置いている。
               (初対面の人か否かを認識している)
  Dさん:シャイなので、社交的とは言えないが自分が馴れた人にはすり寄っていく。
  Eさん:初対面の人や犬に対してはどちらかと言えば控えめだけど、一旦、くつろいで、
       好きになればとても社交的になる。彼は、自分の友人を忘れない。


4. エネルギーレベルは?

  Aさん:温和で落ち着いているが、大型犬だから大人しい、と思っていたら大間違い。
  Bさん:温和で落ち着いていて、決してハイパーではない。でも、遊ぶことは好き。
  Cさん:それぞれに、超ハイテンション、ハイテンション、ローテンションで、年長の
       がリーダー的存在だから彼女に合わせている感じがする。全体的には、朝が比較
                 的一番レベルが高く、時間と共に低くなっていく感じ。
  Dさん:テンションのレベルを【低い・低くも高くもなく安定・高い・常時/突然高い】                   に分けるとすれば、うちのは【低くも高くもなく安定】です。
  Eさん:ハイエネルギーではないが、私たちや他の犬たちとバカ騒ぎしたり、遊んだりす
       ることがないわけではない。大方、家の中では静かにしていて、自分のお気に入
                 りのスポットを見つけて横になったり、ソファで寄り添っている。
        興奮すると暴れまわるけれどすぐに落ち着ける。

5. 運動量は?

  Aさん:特に回答なし。
  Bさん:特に回答なし。
  Cさん:自由に勝手に走り回っているのもいれば、目的なければのんびりしているのも
       いる。散歩は1時間ほどするが、社会性を学ぶためであって「運動」としては足
                 りないと思う。犬友が訪ねて来た時は追いかけっこをして運動になっていると
                 思うが以前飼っていたホワイト・シェパードよりは運動量は少なく、体力もな
                 いと感じる。  
      Dさん:今はまだ若いので関節の成長に留意して、普通の散歩をしている。筋肉も十分
                 ついているので自転車やバイクでの引き運動までは必要ないと思う。老犬と庭
                 で自由運動で事足りている。
  Eさん:ハイキングが大好き。リードをつけて歩くと、引っ張って、ずっとトコトコ歩き
       たがる。彼と公園へ行くと、私にはいい運動になる。 

6. 訓練性は?

  Aさん学びは早いが、集中してトレーニングしてるとすぐに飽きる。
      *Aさんからのフローアップによると上記には御幣もある。
      個体によって環境/条件下による集中力の違いがある。(訂正:2024年4月1日)

  Bさん:特に回答なし。
  Cさん:しつけは容易だと思う。エネルギーレベルの高い犬は、競技会的動きが好きだ
       ど、低エネルギーな犬は、動きは正確で丁寧。
  Dさん:意欲を出させるのが難しいが、うちのはおやつがモチベーションになるのでト
       レーニングはすぐに入る。理解も良い。意欲的ではないので防衛作業は向かない 
       と思う。

  Eさん:スター(オージーで彼女の他の犬たちの中の1頭)と違って、彼は、おやつに興
         味がないのでチアリーダーのように声をかけて、褒めてトレーニングします。

さて、最後は以上の5人の飼い主さんたちの所感です。

Aさん:小さな子供に優しいです。そして、情緒的なサポートもしてくれます。
うちの子供が泣いてたら自分のおもちゃをもっていってあげたり、私が具合悪くて横になってると、側で鼻をならして寄り添ってくれたりしました。人にのみならず、ガラスにぶつかって脳震盪を起こした小鳥をクンクン鼻を鳴らしながら鼻で撫でたり、犬同士で遊んでる時も誰かが「キャン!」と鳴くと駆け寄って「大丈夫?」と気遣ってるようでした。

Bさん:同性に厳しく、家族以外の犬はダメです。特に未去勢の♂は、年齢と共に難しくなってます。基本は、やはりジャーマン・シェパードなので攻撃性はあると思う。
そんな感じで色々ありますが、それでもサイコーな犬です。

Cさん:ハイパーじゃないので、以前飼っていた犬種と違って高齢者でもその気があれば飼えると思っています。シャンプー回数も前の犬種(ホワイトシェパード)より間隔があいてるし。何しろ、無駄吠えがほとんどないからいいです。

Dさん:住宅街に住んでいるので吠えないようにさせています。家族がいない所では見知らぬ人に唸ってるようですが。
散歩の時は、横について歩くのを教えてますが、ペットシッターさんは引きずられてました。きちんと躾をしないと危ない犬になりかねないと思いますが、いきなり噛むことはないと思います。甘えん坊で家族にはお腹を見せたり、散歩時には尻尾をブンブン振ったり。でも、未去勢で、年齢的にも少し反抗的な態度も取り始めました。
大好きなジャーマン・シェパードの繁殖に疑問を持ち始め、シャイロを知って、「この犬を飼いたい!」と思ったのです。

Eさん:箇条書きで彼女のシャイロのパーソナリティを教えてくれました。

  • 愛情深い
  • すごく吠える。おしゃべり
  • 大好きな人をみると興奮を抑えられない
  • 良い番犬。でも、攻撃的ではない
  • 臆病な所がある
  • 食べ物に気難しい
  • やや捕食傾向あり
  • 納屋にいる猫たちに魅せられている。彼らが大好きで一日中眺めている
  • 寄り添って可愛がってもらいたい
  • 新しくて馴染まない状況に不安になる
  • (愛情込めて)おばかさん
  • 床が滑りやすいと後ずさりするので、細長いカーペットを敷かなくちゃいけない
  • 変わり者
  • 寛大な心
  • 他の動物とも上手くやる
以上が、皆さんからの回答です。
どの犬種も同じ事が言えると思いますが、一口に
「シャイロ・シェパードはこう言う犬種だ」
とは言えませんよね。私はサトリを思い浮かべながら、興味深く読ませてもらいましたが、皆さんのシャイロ・シェパードの印象はどうでしたでしょうか?
シャイロと生活してみたい方は是非、色々な飼い主さんからの情報を鑑みながら考えるべきだと、私は思います。

かつて、シャイロを飼っていたとは言いながら、何故私が今もシャイロにこだわっているのか・・・。それは、色々な事もありましたが😒サトリが本当に素晴らしい犬だったから、飼い始めた方たち、これから飼う方たちに、リアルライフのシャイロを知ってもらいたいと思ってるからです。(私たちは、アメリカの保険の問題でシェパード系は我が家に迎えられませんが😞)

今は、海外から輸入しなくても、条件が合えば日本でもシャイロを家族に迎える事が出来るかもしれないわけです。でも、シャイロは穏やかだからと思って、子犬を放ったらかしにしていては理想のシャイロには育ちません。
トレーニングは大事です。ダメな事はダメだと叱る事も大事です
報酬ベースの正の強化一辺倒のトレーニングは理想的ですが、現実問題、それだけで対応出来なくなる場合もあります。一緒に暮らす犬たちのパーソナリティをよく観察して、その犬に合ったトレーニング法でする事をお勧めします。
 
これを機会にこのブログに載せる動画をメインにアップするYouTubeチャンネル作りました。
今は、シャイロの♂と♀の成長過程を簡単にお見せする動画だけアップしてます。よかったら観て下さい。
 

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