何かおかしいぞ!(其の二)

トレーニング法は大きく分けて、
- Positive Reinforcement only method (正の強化法 / 陽性強化法のみトレーニング)
- Blanced method(総合的トレーニング法)つまり状況により正の強化も罰も取り入れます。
の二つ。飼い主は自分、そして愛犬に合ったトレーナーを選んで学べばいいと言う訳です。
「正の強化法トレーニング」については、日本では今でも「陽性強化法」と言われているかもしれませんがこれは英語の
アメリカに、この正の強化法のみで10年以上トレーニングしているザック・ジョージ(Zak George)と言うトレーナーがいます。ここのブログでも以前紹介した事あるのですが。
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| ザック・ジョージ |
彼はYouTubeで百万人以上の登録者を持っているトレーナーで、私も問題行動犬のトレーニングにはあまり役に立たないやり方とは思いつつも、基本訓練や子犬のトレーニングに関しては好意的にみてました。
しかし、この人・・・ある時から主に犬の問題行動を矯正している総合的トレーニング法にいちゃもんをつけはじめだんです。 しかも、そのトレーナーたちのYouTubeとかにコメントも残しているみたいです。
最近の彼の動画はあまり観ないので知りませんが、正義感に目覚めたと思ってるんだか何だか、罰を取り入れるトレーナー、トレーニング法について、『科学が証明している』と言う考えのもとに彼らのやり方を堂々と非難しています。
先日、私がよく観ているシーザー・ミランのYouTubeチャンネルに、この人からのコメントがあって、びっくり😮😮
"Cesar Way" は、彼のトレーニング法とは全く違います。
案の定、『科学が証明している』の言葉を使い、リードによるコレクション(矯正)を批判してました。
勿論、シーザーのやり方を学び、支援している人たちが観るチャンネルですから、彼はみんなのやり玉にあがってました。当然ですけどね😩
色々なトレーニング法があっていいと私は思ってます。飼い主さんとトレーナーの相性、犬とトレーナーの相性、個々に違う問題行動があるわけですから。
それに、『科学が証明している』と言いますが、コロナパンデミックを思い出してください。多くの科学者が真実を黙認していたと言うのがアメリカでは暴露されてます。
先日、日本のある医師の話を聞きました。彼は、可能な範囲を往診をしている方です。その先生が医者になる過程で学んだ「科学」について話していました。
以下、彼の言葉を要約します。
「科学と言うものを深く考えないと、<客観的で合理的に物事を追求していくと段々真実が明らかになっていく>みたいなイメージがある。
しかし、実際にはそうでなく、仮定の上に仮定を積み上げて行く作業が科学である。確実だと思っていたその部分が覆る可能性がある。
何故そんな事が起こるのかと言うと、多くの「仮定」が科学者のコミュニティーの中だけで共有されていたという事が意識されていないのが結構多いからです。
医者の世界で言うと”エビデンス(科学的証拠)”と言う言葉を持って、”エビデンス”が出た所はもう決着であると言う雰囲気があるが、必ずもそんな事はなくて、エビデンスをエビデンスとたらしめている多くの「仮定」がある。
その「仮定」のうち一つでも揺らげば、その上の”エビデンス”はもうないも同然になるかもしれない。”エビデンス”すらも疑わしきものである、と言う事にもなる。」
これを聴いた時、Zakにも聴かせてあげたいと思いました。
それに、『科学が証明している』は、いいですが、彼自身が問題行動を持つ犬のトレーニングをみんなに見せてないんですよね。
それっておかしいですよね。

説得力ないです。

以前、ご紹介したオレゴンの友人の所にいるシャイロ・シェパードのルポ。
大きくなったでしょ?


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