"正の強化トレーニングの真実”(まとめ)
【正の強化(Positive reinforcement)トレーニングを強調するトレーナーって・・】(まとめは私の主観的考えです🙈🙉🙊)
私は過去に、イアン・ダンバー博士や、現在、ダンバー博士同様、正の強化トレーニング界では名が知れているジーン・ドナルドソン(Jean Donaldson)のセミナーも参加しました。(2000年代)
ジーン・ドナルドソン(2004年) |
彼女は、自分の犬に、昔のやり方(軍隊式)でトレーニングしていましたが、ダンバー博士のセミナーを聴いて衝撃を受け、正の強化トレーニングを始めた人です。
クリッカートレーニングを普及したカレン・プライヤー(Karen Pryor)の話もしてました。
クリッカートレーニングを普及したカレン・プライヤー(Karen Pryor)の話もしてました。
改めて彼女のセミナーのDVDを観てたんですが、Positive reinforcementトレーナーの中では好感が持てた気がします。
と、思ったけどここ2,3年前のインタビューされてるビデオをみてみたら、ちょっと昔の雰囲気と変わったかな(偉そう?)と言う印象でした。
多くの正の強化オンリーのトレーナーが口癖のように言うのは、「科学的に証明されてる」「獣医師たちが推奨している/していない」と言うセリフです。
はっきり言って、私はコロナ騒ぎがあってから、政治的なものが関わっていて証明されている科学、大企業には不信感を大いに抱いているので、そう言われても納得しません😕
ザック・ジョージ |
しかし、彼は今まで攻撃的な犬を扱ったことあるんでしょうか?
問題行動の種類にもよりますが、正の罰なしでリハビリするのは、長い時間がかかります。
実際、先日日本の正の強化トレーナーのブログを読んでたら、
「○○ちゃんは、4ヶ月後にはいい子になりました。」
のような事が書いてあったのでやっぱり時間がかかるのが確認されました😅
科学がなんたらかんたら、プロング等の道具でしつけられてる犬はダメになるとか・・・・。そんな事を言ってるのを見聞きすると、本当に犬の事を考え、犬の行動を理解してるのか?と、言う疑問が湧いて来るのです。
前述の、ジーン・ドナルドソンが、自分が心理学の勉強をした事と、自分が犬にやってる事が、矛盾していると思って、正の強化トレーニングを始めたと言ってましたが、犬と人間の心理が同じであると思ってるんでしょうか?
Positive reinforcementトレーニングを広めたイアン・ダンバー博士から、学んだとは言いながら実は、結構早いうちに、不信感を覚えた出来事ふたつありました。
K9ゲームのセミナーで指導するダンバー博士 |
ひとつ!
K9ゲームのセミナーで、伏せて休んでいたサトリの腰を、ダンバー博士が通りすがりに撫でた時。
と、私はびっくりし、サトリは、リラックス状態で休んでいるのに、突然知らない人からお尻をポンポン叩かれ、怒ってましたよ。
「なにすんのよ!」
ってな感じで。
ダンバー博士、すかさず
と、サトリにあやまってましたが、サトリは立ち上がってダンバー博士の後ろ姿をしばらく見送ってました😓
ふたつめ!
ダンバー博士の通訳なしの少人数セミナーに出席した時、サトリの行動について質問をしたら、横にいた日本人のトレーナーの参加者に
ダ:そう言う行動を何て言う?
ってふって、彼女が
女性:攻撃性
と答えたら、
ダ:そうだね。
と言いながら
「でも、私はあなたの犬を知っているけれど攻撃的ではありませんよ。」
と言っただけでそのまま違う話題へ・・・
私の心は・・・
「それはわかってるけど。だから、お考えを正の強化トレーニングの先駆者様、おせぇて~~~!」の気持ちでした😣
その後、K9ゲームのチームの仲間から、ダンバー博士は攻撃性がある犬は『安楽死派』と聞かされて、
今更ながらですが、振り返ってみると、ダンバー博士が、実際に犬を扱った例を見せてくれたのは、一度も見た事なかったと思います。
ヴィクトリアに関しては、
❶ 当時のTV番組の中で、「自分の物を守る(Resources guarding)」問題行動を持った犬をトレーニングしたのですが、後日、家族の娘が攻撃されケガをした、と言うのがありました。観た人もいるかもしれませんね。
ヴィクトリアの出した結論、
安楽死
ですよ。
「他の家の人にその犬を譲る事も危険だからダメだ。そう言う犬は安楽死させるしかない!」
でした。
安楽死させるために病院へ入る飼い主さん |
犬に、何が良くて、何が悪いのかを明確に伝える事が出来なかった彼女のスキル不足だと私は思いました。当然、シーザーだったら、結果は違っていたはず・・・とも思いました。
他のトレーナーに相談をしてみたら?と言うアドバイスしてもよかったんじゃないかと・・。「安楽死しか方法はない。」なんてよく言えますね。
❷ 「その4」に載せたヴィクトリアの紹介ビデオで、悪い行動は無視をする、と言うのがありましたが、その為に、クライアントにケガをさせるなんて、トレーナーとして恥ずかしいと思わないのかなと思いました。
あれは、少し前のビデオだし、今は変わったかとも思って最近の彼女のTV番組(It's me?or the dog?)を観たら、なんとまだ、クライアントにケガをさせてました😟
❸ チョークもプロングもリモートカラーにも反対な彼女が使うのは、ハーネスやジェントルリーダータイプのリードです。
ヴィクトリアのビデオの最後にグレートデンにジェントルリーダーかヘッドはルターをつけて「つけ(Heel)」を教えてるのがありました。
飼い主の女性が、「嫌がってるみたい。」と言ったら「最初は仕方がないの。」と強引に引っ張るヴィクトリアにちょっと不信感を抱いたような目で見てたのが印象に残りました。
プロングカラー |
そして、犬を引っ張ったり、強引に方向転換させることは、獣医師たちや製造者もやめるように言っているはずです。
彼女のやり方を見ていると、プロングカラーやリモートカラーの方が犬に優しいと思いませんか?
私の結論としては、
正の強化のみのトレーニングをしているトレーナーは、誰も攻撃性がある犬を扱ってないし、問題行動の修正にも時間がかかり過ぎてる、か、ヴィクトリアのように手っ取り早く済まそうと思っているが為に、犬にちゃんと伝わらなくて後になって問題行動が再発する場合もある。
問題行動を持った犬と暮らす飼い主さんは、きれいごとではすまされない。
問題行動が犬にどれだけストレスを与えているかを理解してないようだから、時間がかかっても仕方ない、と思ってる。
正の強化は、犬に新しく物事を教える時、自信がない犬には最善のやり方だと思いますが、問題行動に関しては、全くの不向きだと思ってます。
時間とお金に余裕がある飼い主さんなら、時間をかけていいでしょうが、犬の身になって考えれば1日でも早く、ストレスをなくしてあげたいと思いますよね。
犬のストレス |
大好きなおじちゃんと一緒のエリ |
コメント
色々紹介してくれるこんなブログは本当にありがたいです。
コメントありがとうございます。
気まぐれブログで好き勝手を書いているとは言うものの、やっぱりこうして反応して下さると時間かけてリサーチしてよかった、って本当にそう思います🙂
サトリにダンバー式はダメだと思ってから、シーザーに始まって気づけばトム・ディビスやその他のバランス型トレーナーのビデオばかりみてます。
コロナ以降外国のドッグトレーナーが来日してセミナーをやってるかわかりませんが、それこそ、正の強化トレーニングのトレーナーばかりでなく、バランスよく、罰を持って問題行動と向かい合っているトレーナーも招聘して欲しいですよね。
それとも、日本は小型犬が多いから、あまり問題行動を真剣に考えてない人が多いとか?🧐