ワーキング系 vs ショー系

これから春に向けて、猫や犬を飼ってみようか・・・と思われる方もいるのだと思います。
犬を選ぶ時のポイントで、アメリカのトレーナーたちのYouTubeによく話題にのぼるトピックのひとつを選んでみました。

それが、この『ワーキンング系』ショー/ブリーディング(繁殖)系』
日本にいた時には、私は何となく理解はしてたくらいで、話題にしている人たちも少数(ボーダーを飼ってる友人はそんな話してました)でした。
そんなんで、アメリカに来て、カンガル犬カンガルー犬ではありません)を迎えようとした時に、ブリーダーたちのサイトをリサーチしていて、『ワーキンング系』と言うのを改めて認識したわけです。
ブログを読んでる方は、『カンガル犬』が護畜犬種とご存じの方もいらっしゃるかと思います。
カンガル犬(Kangal Dog)
ペーハ

この犬種は、家畜を守る仕事をする作業犬です。でも、最近はそう言う需要が減ってきてペットとして飼っている人たちも多いようです。アメリカのカンガル犬のブリーダーたちは、本来の性質を生かした『護畜犬』として迎えるのか、ペットで迎えるのかを聞いてきます。

サトレラパパの母親は、ドッグスポーツをするのでボーダー・コリーを飼っています。ボーダー・コリーは日本でもよく見かけました。気づいている方もいるかと思います
ボーダー(短毛)
オージー

が、長毛と短毛がいますよね。
ボーダー(長毛)
ジュリー

基本的には、短毛は作業犬で長毛はショー用だと言われていますが、統計によると、短毛の方が頭がいい・・と言う言い方は好きじゃないですが・・・らしいです。要するに、ボーダー・コリーは牧畜犬種の中の、ハーディングの仕事をする犬です。飼い主の指示に従って、家畜をまとめる仕事ですね。サトレラパパの母親も、ハーディングの大会に出るので、『ワーキング系』の血統を持つ子犬を求めました。
 
本やネットで犬種の特質とかおおまかな性格を調べる事は出来ますが、同じ犬種でも勿論個体によってさまざまです。前述の、カンガル犬のような護畜犬種は、何千年前から家畜を守る仕事をしてきているので、彼らは家畜を守るための『トレーニング』 をしなくてもある年齢になるとおのずから、そのDNAが開花するわけです。
 
それに引き換え、ジャーマン・シェパード、ベルジャンマリノワ、ドーベルマンなどは、目的にあったトレーニングを入れて警察犬や軍用犬にするわけです。
左:マリノワ 中:ジャーマン 右:ドーベルマン

でも、これらのすべての犬がみんなそう言う犬になるか、と言ったら間違いでやはり素質が大事なのです。マリノワは活動的だから、子供がいる我が家にはいいだろう、と思っていざ飼ったら、ソファに寝そべってるのが好きなカウチポテトだったり😂

ジャーマン・シェパード、映画で見てかっこいいからとマリノワやドーベルマンを飼った一般家庭の飼い主が問題行動の相談にトレーナーの所へ来ることが多いそうです。特に、『ワーキング系』と言われる血統からの子犬たちは、とてもアクティブで、何か仕事をさせないとフラストレーションから攻撃的な問題行動が出たりします。
だから、毎日運動をさせ、メンタルな刺激を与え、その欲求を満足させてあげないといけません。
アメリカのマリノワのトレーナーたちは、初心者には向かないし、犬より自分が先に疲れてしまうようならやめた方がいいと警告してます。

他にも色々な使役犬がいますが、そのような犬種を飼うときは、自分の健康、犬と毎日運動できる時間や気持ちの余裕がある生活を送っているのかをよく考えて、ブリーダーさんと相談されることをお勧めします。


仲がいいのかなんなのか、ターニャと語らうエリ😄

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