犬のトレーニング(最終編)私の見解
なんて、おこがましいタイトルですが、
『アメリカ獣医動物行動協会(以下 AVSAB )』の声明は、私もびっくりしたんです。
私は、今回の世界的コロナ騒ぎで、政府や役人や科学者、大企業家がどれだけ胡散臭いか🤨を肌で実感した気がしてました。
そんな中、動物の行動学を勉強した、アンケートによれば、獣医だから動物の事をよくわかっている、博士号を持っているなどの肩書を持っている人たちが作った団体が発表した内容は、現役トレーナーたちが言っているように、理想と現実を知らない者の声明で、肩書を笠に一般の犬の飼い主たちを洗脳しようとしているとしか取れない内容でした。
誰でも、資格証書をもっていれば、何でもわかっていると言うのか?
問題はその後だと思うんです。
私はかつて、某派遣会社でスタッフ登録に来た人の面接をしてましたから、履歴書の資格欄に書けなくなるほど色々な分野の資格を取ってた方にも会ってきました。
で、じゃこれ全てを資格取得後、実践を積んできているのか?
と言ったらどうもそう言う訳でもないみたいです。だから、私はその頃から『資格』にどのくらいの意味があるんだろう、と疑問を持つようになりました。
そのいい例が、シーザー・ミラン。サトレラパパもある意味そうですね。
ドッグトレーナーの『資格』はないですが、説得力あります。
何故か?
それは、両者とも、子供の頃から家族の農場、牧場の手伝いをし、生の犬たち、馬たちと経験を積んできたわけですから。
AVSABは、この声明を導入部として、正の強化トレーニングを推進し、すでに、ヨーロッパ諸国で行われているように、スリップリード、E-カラー、プロングカラー、リードコレクション(犬の気をこちらに引くためリードを引っ張ったりすること)を禁止にするつもりなんでしょうか?
私は、正の強化法トレーニング(当時は『陽性強化トレーニング』と日本で言ってましたが)、それでサトリをトレーニングしたかったので日本の某動物病院協会が主催する『家庭犬しつけトレーナー講座』に電車に乗り隣りの県の不便な所にある施設に、何回も通いました。でも、「トレーナーの資格」はもらってません🤨(今は負け惜しみでなく、もらえなくてよかったと思ってますが・・・)
この講座については、色々言いたい事もありますが、今は置いといて・・・・。
その後、イギリス人の動物行動学者で、正の強化トレーナー のイアン・ダンバー博士のワークショップがあったので、それに参加する事にしたわけです。
勿論、サトリをそのメソッドでトレーニングする為です✌️
おさらいですが、
そもそも正の強化、陽性強化トレーニングってなんなんだ!
簡単に言えば、『褒めて教える』『良い事をしたら褒める』と言うやり方です。
サトリに「お座り」と言って座ったら、サトリが喜ぶ、おやつやおもちゃを与えてその行動を強化していくわけです。
木の枝をくわえて満足のサトリ |
じゃ、悪い事、望ましくない行動をしたらどうするんだ?
と思いますよね。
叱ったり、そう言う事が起こらないようにするわけです。
つまり、犬に苦痛を与えない、ストレスを与えないのです。だから、他の犬に非常に興味を示すサトリが犬を見つけちゃって、警戒態勢に入ったり、吠えたり、リードを引っ張ったりしたら、その行動そのものに関しては無視をして、リダイレクト(他の方に意識を持って行く)の為におやつを見せたりおもちゃで自分の方に来るように誘う訳です。
子犬の頃はかじって欲しくないものをかじったりします。そんな時は、ビターアップルを対象物にスプレーしたり、水スプレーを顔にかけたり、その行動をすると嫌な事が起きると言うやり方で教えるのです。(ヨーロッパでは、ビターアップルを使う事さえ、顔をしかめる人がいます。)
ところが、犬の世界をよく見れば、親犬は子犬が良くないことや、しつこく寄って来た時には、唸ったり、口でスナップしたり、子犬同士が遊びで痛い思いをさせられたら、悲鳴をあげますよね。そうやって、遊びの限界、相手の犬との境界線を学んでいくのに、なんで人と暮らすようになったら突然、いいことだらけになるんでしょうか?
サトレラパパはサトリには正の強化トレーニングは効かないと言ってましたが、私は折角、授業料払って勉強したものなのだから応用したいと言い張ったわけです😕
しかし!!
子犬の頃は、ビターアップルには全く動じないし・・・甘噛みしてくるから、無視をすれば、何も言われないから今やってることは悪い事ではないんだみたいに甘噛み連投だし・・・。
成犬になったサトリが目をキラキラ✨させて他の犬に注目してる時に、コマンドを聞いてそばにきたら、「いい子」と、おやつあげました。でも、おやつを食べたら(いや、食べながらだったかも)、即、さっき注目していた犬の方を見て、リードを引っ張るし。2回、人の前で転びました😖
参考写真(似てますがサトリと私ではありません😅) |
壁にぶち当たりました😭 |
サトリはタフでした。そんなある日、「問題行動にはシーザー・ミランよ」と話している人がいて、思わずサトレラパパと話に加わってしまいました。
サトレラパパは、私がやっと耳を貸す姿勢になったのを喜んでましたが😝
それから、シーザーの勉強しました。多くの正の強化トレーニングをしているトレーナーが非難しているのも知りました。
私が通った、前述の団体に所属するトレーナーたちが大批判をしていると言うのも耳にしました。
シーザーは、問題行動のリハビリではおやつは全くと言っていいくらい使っていませんでしたが、彼からは学ぶものが一杯あり、サトレラパパも自分の理論と同じ様なシーザーを良く評価してましたからね。
サトリがどうなったか?
はい、もう年齢的に6歳か7歳くらいになってたましたが、態度が変わって来たのがわかりました。
この頃は、サトリも私に一目をおくようになってた😆 |
K9ゲームを一緒にやってた仲間の中で、正の強化トレーニングをやって来た人たちはシーザーのやり方に好感をもっていない人もいましたね。彼女たちの犬は、サトリのような性格でもなかったし、問題なかったのかもしれません。
でも、あるタイプの犬には、絶対に正の強化トレーニングだけでは問題行動は修正出来ないと言うのは実感です。(時間とお金を十分にかけてもいい方は別ですが)
今、私がリサーチしているトレーナーたちは、ほとんどがバランストレーニングと言って、正の強化トレーニング+コレクション(問題を修正するための罰)方式をしています。
私は大いに彼らに賛成で、彼らのビデオを見れば、正の強化トレーニングのトレーナーに何人かについても治らなかった問題行動が数日で改善されてきているのがわかります。
人間がストレスを多少感じながら成長していくのと同じで、ストレスを乗り越えてこそ犬も成長すると思うのです。子ども同士でもけんかをして、自分の子供が相手を殴ったら、親は叱らなくてはいけないのと同じです。
悪い事をしたら、(感情的でなく毅然をもった口調で)叱る。よく出来たら、褒めてやる。
今の我が家は、平和です。
エリはまだ若いので、興奮が止まらなくなると、人にジャンプしてくる傾向があり、首輪をつかむと今度は手や洋服を噛んできます。
そうしたら、エリの顔を両手でつかんで私の前に座らせ(自分から横になっちゃったらそれはその形のままで)目を見て、がっつり叱ります。グタグタは言いません。うちの場合は、
”Ne!!(ネ)”
それだけです。これは、チェコ語で「No」に当たります。日本語の「だめ」も英語の「No」も聞こえがちょっと緩い気がするので、チェコから来たエリはチェコ語です😆
彼女が大きく息をするか、目をそらせておとなしくなってきたと感じたら徐々に手をゆるめて、黙って立ち去ります。そして、しばらくしてから、めちゃくちゃに可愛がってあげます。
犬は、ちゃんとわかっています。そのくらいの体罰(体罰と言えるのかってくらいですが)では絆は壊れません。
ニューヨークで活動しているTom DavisのYouTubeをアップしておきます。
この女性は2人の正の強化トレーニング法のトレーナーにつきましたが、駄目で彼の所に来たのですが。
英語ですが、自動翻訳で日本語になるかな?
日本も正の強化トレーニングやってるトレーナーたちが妙な事言い出さないといいですけどね。
長い間この件につきお付き合い頂きありがとうございました。
*正の強化、負の強化、正の罰、負の罰についてよく書かれています。
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